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逆転のフルスイング第6試合  〜俺たちのWBC 西成から愛を込めて〜 全7試合 短編小説

逆転のフルスイング

〜俺たちのWBC 

西成から愛を込めて〜 全7試合

 

「WBCが見られへん?……それ、スリーアウトや!」

西成の酒場から始まった、

150億円の独占契約に挑む男たちの逆転物語。

 

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居酒屋でビールを飲みながらテレビで野球中継を見ているお客さんのモノクロ画像

いつもそこには野球があった

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※本作はフィクションです。

実在の団体・人物とは関係ありません。

【第5試合 俺たちの甲子園】

NHK、WBC、日本野球機構の関係者が

ネットフリックスの会議室には集まっていた。

ネットフリックスの会議室は、

なんとか日本が勝ち上がった場合決勝戦だけでも

NHKで放送できないかと関係者が話に来たのである。

その会議室は冷房が効きすぎて肌寒いほどだった。

西成の熱気とは正反対の、無機質な沈黙が支配していた。


「皆さんお揃いですね」
とまず初めにネットフリックスの担当者が口を開いた。


するとNHKの担当者が
「今ここで独占を強行すれば、貴社は
『日本の文化を金で壊した略奪者』
として歴史に名を残すことになるが、それでいいのか?」


「我々は赤字を出してでも離島や山奥に電波を届けている。
あんたがたのような『おいしいところ取り』のビジネスで
日本の『国民的熱狂とういう文化』を奪わないでくれ」


するとNHKの担当者が資料を

ネットフリックス担当者に差し出した。

その資料は読売テレビの中西からもらった資料であった

「でもネットフリックスとしては契約なのでどうすることもできません」

しばらく沈黙が続いたあと

「イバタ監督は次の試合を最後にテレビ放送されないなら
監督を辞任します。

初戦の敗戦やテレビ放映されない事への責任を取るということです。」
と日本野球機構の榊原コミッショナーが口を開いた。


「日本がなんとか決勝戦に進んだ時だけでも
決勝の放送をさせてもらえないでしょうか」

そういうと全員が頭を下げた。

.
.
.

翌日のスポーツ新聞には

2試合目のチェコ戦の快勝と共に決勝戦の

NHK放送決定が大きく見出しを飾っていた

第6試合ゲームセット

次回【第7試合決勝 俺たちのWBC】へ続く

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〜Sincerely,Stillframe〜