※本作はフィクションです。
実在の団体・人物とは関係ありません。
【第3試合 俺たちの生放送】
中西はWBCを間近に控えて街の声の
生放送取材に西成に行くことになった
該当インタビューをしている女性アナウンサーを
見守りながらも中西は生の声を聞いてより一層
悔しさが込み上げてきた。
「なんやテレビやんけあれ」と
やっさんが大黒屋へ行く途中で
生放送をしているカメラを見つけた。
「なんやわしが国民代表してしゃべったるわ」
と息巻くと
やっっさんは生放送のカメラに
いきなり入り込みマイクを奪った。
「おい!お前ら読売やろ、WBCテレビ放送も
できんとこんなことして何がおもろいんじゃ!
アウトやアウト!スリーアウトじゃ!
サトテル隠して何がおもろいんんじゃ!
ワレ、 おいカメラマンわしを映せ!」
中西はそのまま放送を続けたい気持ちを
押し殺し止めに入った
「気持ちはわかりますが生放送ですのですみません」
といいやっさんをその場からどかそうとしたが、
「なんや坊主、わしのことなめとんのか!
いてまうぞ!」
というとやっさんは中西の顔を思いっきり
生放送のカメラの前で殴っていた。
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大黒屋の大将がやっさんの身元引受人として
警察から連れて帰ってきた。
「やっさん、あんまり無茶しちゃいかんよ」
「うっさい関係ないやろお前は」
とやっさんはまだ収まりがつかない様子だった
すると大将が
「やっさんな、あのテレビ局の中西って子な
前にうちに来たんよ。
そんときな、
一生懸命準備してたのにテレビで放送できない
こととか、見れない人が出てしまって悔しいし
申し訳ないってここで一人泣いてたんよ」
「、、、、」
やっさんは何も言わずビールを飲みながら
ただ大将の話を聞いていた。
「そして俺がな、気にしちゃあかんよと伝えたら、
まだ可能性があるならできることやってみます。
だっておかしいですよ、WBCが放送されないなんて、
とかいってほんまに動いてたんらしいよ。」
「そんでな先月かな、また中西くん来たんやけど
勝手にNHKとか関係するところに動いてたら
会社からこっぴどく怒られたらしいで」
と大将自身も悔しさを抑えるようにやっさんに話した
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そして
その日の生放送の映像はSNSで拡散された。
予想外だったのは
やっさんの声が届いたのか讀賣テレビには
多くの苦情が寄せられていた事だった。
第3試合ゲームセット
次回【第4試合 俺たちのラジオ】へ続く