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逆転のフルスイング第3試合  〜俺たちのWBC 西成から愛を込めて〜 全7試合 短編小説

逆転のフルスイング

〜俺たちのWBC 

西成から愛を込めて〜 全7試合

 

「WBCが見られへん?……それ、スリーアウトや!」

西成の酒場から始まった、

150億円の独占契約に挑む男たちの逆転物語。

 

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居酒屋でビールを飲みながらテレビで野球中継を見ているお客さんのモノクロ画像

いつもそこには野球があった

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※本作はフィクションです。

実在の団体・人物とは関係ありません。

【第3試合 俺たちの生放送】

中西はWBCを間近に控えて街の声の

生放送取材に西成に行くことになった


該当インタビューをしている女性アナウンサーを

見守りながらも中西は生の声を聞いてより一層

悔しさが込み上げてきた。


「なんやテレビやんけあれ」と
やっさんが大黒屋へ行く途中で

生放送をしているカメラを見つけた。


「なんやわしが国民代表してしゃべったるわ」
と息巻くと

やっっさんは生放送のカメラに
いきなり入り込みマイクを奪った。


「おい!お前ら読売やろ、WBCテレビ放送も
できんとこんなことして何がおもろいんじゃ!

アウトやアウト!スリーアウトじゃ!
サトテル隠して何がおもろいんんじゃ!
ワレ、 おいカメラマンわしを映せ!」


中西はそのまま放送を続けたい気持ちを

押し殺し止めに入った


「気持ちはわかりますが生放送ですのですみません」

といいやっさんをその場からどかそうとしたが、

「なんや坊主、わしのことなめとんのか!
いてまうぞ!」

というとやっさんは中西の顔を思いっきり

生放送のカメラの前で殴っていた。
.
.
.

大黒屋の大将がやっさんの身元引受人として

警察から連れて帰ってきた。

「やっさん、あんまり無茶しちゃいかんよ」

「うっさい関係ないやろお前は」
とやっさんはまだ収まりがつかない様子だった

すると大将が
「やっさんな、あのテレビ局の中西って子な
前にうちに来たんよ。

そんときな、

一生懸命準備してたのにテレビで放送できない
こととか、見れない人が出てしまって悔しいし
申し訳ないってここで一人泣いてたんよ」


「、、、、」
やっさんは何も言わずビールを飲みながら

ただ大将の話を聞いていた。


「そして俺がな、気にしちゃあかんよと伝えたら、
まだ可能性があるならできることやってみます。

だっておかしいですよ、WBCが放送されないなんて、
とかいってほんまに動いてたんらしいよ。」


「そんでな先月かな、また中西くん来たんやけど
勝手にNHKとか関係するところに動いてたら
会社からこっぴどく怒られたらしいで」

と大将自身も悔しさを抑えるようにやっさんに話した
.
.
.
そして
その日の生放送の映像はSNSで拡散された。

予想外だったのは

やっさんの声が届いたのか讀賣テレビには
多くの苦情が寄せられていた事だった。

第3試合ゲームセット

次回【第4試合 俺たちのラジオ】へ続く

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〜Sincerely,Stillframe〜